爪と織物
先日来、爪が折れた!(◎_◎;)と騒いでいる月のかーちゃんです。
まぁ、生業は事務のおばちゃんなのでパソコンを打ったりそれ以上に紙伝票をめくったりするんだけれど(実際には何でも屋?)、爪が一本だけおかしいって何となく作業し辛い( ˘・з・)
なので、こだわりの道具を揃えるようなもので、手は万全にしたい訳です。
それだけじゃなく、実は爪って織物と意外な関係があります。
こちらの方が更に「こだわり」かもね。
先ず、普通に織物をやろうとすると糸を触りますが、その糸は概ね何かの繊維を撚り合わせてできています。
その繊維にギザ爪って引っ掛かる!
悪くすると糸を毛羽立ててしまい、もちろん織物の出来にも関わります。
次に、実は細い糸で織物をしていると細かい調整をする時爪で糸を寄せることも。
そうなると、余計に引っ掛かるような爪先では扱えない。
きちんとやろうと思えば思う程、つま先は大事だったりします。
高価な布だったりすると顕著ですね。
さて、ここで道具としての爪先の際たるもの。
綴れ織の帯などの職人さんの指。
爪搔本綴れと言うそうですが。
爪先をヤスリでクシ状に刻み、糸を打ち込む?そうです。
http://kk-asada.co.jp/guide-2/
細かい!(◎_◎;)
もう…和服離れが進んで、職人さんもだいぶ減ってしまったらしいですが。
素朴な疑問として、こういった職人さんたちは普段の生活で、爪先の引っ掛かりに不便は感じないのでしょうか?
それともきちんと手入れした上での爪先だから、生活には使わないようにしているとか?